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[ライトノベル]とある魔術の禁書目録 15巻 この物語には幻想殺しの少年は登場しない――。

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圧倒的な破壊力。
そして、どこまでいっても悪党という言葉しか当てはまらない。
一方通行が最初に物語に登場したときそう思った。

そして、いつの間にか、上条当麻を表の主役とするならば、
影の主役たる立場を得た。
そして、今回は一方通行が完全に主役の物語である。
そんなわけで、タイトルにも書いたが、当麻は出てこない。

完全ネタバレ宣言を出しつつ、
今回の事件の全容に迫ってみたいと思う。
無論、時間の許す限り。

そんなわけで、幻想殺しの少年が登場しない物語はここからはじめてみる。
今回の事件の整理だ。
13巻の最後で一方通行は『グループ』という組織へ否応なしに加わった。
この『グループ』は上条当麻と何らかの係わり合いがある人間が多い。
土御門元春(もともと当麻とは同じ寮)
海原光貴(短編形式をとった第5巻での当麻との約束)
結標淡希(結局は当麻とはあったことはないが、白井黒子とバトった)
一方通行(当麻に第3巻でぶちのめされている)
この4人が構成部員。

それに関わって今回の事件に登場してくるのは、
『アイテム(Item)』
『スクール(School)』
『ブロック(Block)』
『メンバー(Member)』
そして、最後に登場して、この事件がまだ終わっていないことを指し示す
『ドラゴン(Dragon)』
上記すべて含めて6グループほどジャッジメント(風紀委員)やアンチスキル(警備員)といった公式部隊とは一線を画す、非公式部隊。今までに登場したので言えば、木原数多が率いた猟犬部隊とか。
学園都市ならではの悲劇を抱えた人々の集まりというのが一番適当な彼らのカテゴリ。
しかも面白いことに彼らがアクセスできる権限、あるいは知ることの出来る機密のレベルが同じということ。
これは面白い。逆に言えば、現状では不明の『ドラゴン』を除いて5グループのまとめ役はほぼ同じレベルにいるということ。これはほぼ間違いない。

章がかわるところで出ていた、Transmission UNDER LINEにもそれなりの意味があるとはある程度思っていたが、空気中にアレイスターが活用している情報源があるとは思いもしなかった。

さてさて、事件をどこから攻めるべきか。
なかなか今回は複雑でその全貌を把握するのは骨を折る作業だ。
まず、グループ(以下Gと略)が人材派遣(マネジメント)を土御門が確保するところから始まる。
そしてその直後から、物語が造反者たちのお話、あるいは学園都市で無数に起こる悲劇が生んだ当然の帰結かな。

まずはアイテム(以下I)が、スクール(以下S)の構成員の一人が暗殺されるところがキーだな。このスタンディングポイントからすれば、Sが学園都市上層部に対して反逆していて、Iがそれを抑える役目に回っている。しかし、Sはマネジメントを活用して、代替要員を補充する。その要員で親船最中暗殺計画が遂行される。

しかし、そこを寸前のところで土御門と一方通行が阻止する。

時系列としては少し遡って、ブロック(以下B)がSの尻拭いのためにマネジメントの抹殺と彼の家を爆破。家宅捜索中だった海原光貴はBの構成要員の一人である山手を殺害し、変装する。そして潜入開始。この時点では、彼らが何をしているかはまだわかっていないが、このBも反逆している連中。

そして、時系列を最中暗殺未遂事件後まで戻す。同事件の調査中に第五学区のウィルス保管センターがクラッキングを受ける。その一報がGとIに伝わる。Gは暗殺未遂の件は中断して、同問題の対策に動く。南部外部接続ターミナルでの対処だ。他方、Iはクラッキング事件は要請を拒否し、暗殺未遂事件の裏側へ動く。目標第一八学区の霧ヶ丘女学院近くにある素粒子工学研究所。とあるものの回収と、Sへの攻撃だ。

さらに同時に第二三学区にある衛星管理センターへクラッキング攻撃が行われる。こちらは、最近打ち上げられた学園都市製の衛星『ひこぼし2号』が目標だ。この衛星は、実験兵器が搭載されているので、のっとられると非常に危険なのだが、その一方、学園都市とその周辺を監視する機能もあるので、衛星が機能停止すると学園都市は警備が大変なことになる。
このウィルスセンターと衛星管理センターへのクラッキングは両方ともBの起こしたものである。外部接続ターミナルは土御門らの活躍で中枢を破壊することによって機能停止に追い込む。衛星管理センターへのクラッキングは、衛星との通信する巨大パラボナアンテナを破壊するために一方通行が向かう。この破壊へ向かう途中で、Mの査楽を一方通行が殺す。パラボナアンテナの破壊で学園都市は特殊な警備体制へと移行する。

素粒子高額研究所では、IとSが戦闘を繰り広げる。この戦闘でSの一人(名前不明)が死亡する。しかし、Sはここで目標としていたとあるものの回収に成功した。Sは辛くも逃走を完遂する。しかし、とあるものを回収されたためにIはこのあと窮地に陥る。

話はGとBにかわる。一方通行によってパラボナアンテナが破壊され、学園都市および周辺の監視が弱くなった瞬間をついて、第一一学区の倉庫街の外壁に集められた5000名もの傭兵。最終的に海原の活躍もあって、その数は100名ほどに減った。Bと傭兵の向かった先は、学園都市内にある、能力者用唯一の少年院。そこには、結標の『仲間』がいる。その『仲間』が彼らのターゲットである。遅まきながら、やってきたGの面々。ここではまず海原(元アステカの魔術師)が元同僚のショチトルと戦うことになる。ショチトルはメンバー(以下M)の構成要員であるが、すでにこの時点でMは壊滅状態(博士はSの垣根帝督に、馬場は避暑地と呼ばれるシェルター内で精神崩壊)だった。海原と戦うが剣術の差で負ける。この時点で、『メンバー』『ブロック』が壊滅する。

Iはというと、Sには逃げられたが、根拠地で建て直し。垣根帝督がやってきて、フレンダ、絹旗最愛が倒される。辛くも浜面(元スキルアウトリーダー=無能力者)が滝壺理后を伴って脱出する。しかし、浜面はとある少年との邂逅を思い出し、滝壺を助けることを決める。それに激怒したIのリーダー麦野沈利(L4)と戦い、最終的に射殺する。この時点で『アイテム』もほぼ壊滅状態となる。

ここからは学園都市第1位と第2位の戦いになる。第1位とはつまり、一方通行のこと。第2位とはさきほどから何回か名前があがっている垣根帝督のこと。第2位の能力はダークマター、つまり暗黒物質、この世に存在していないとされる理論上の物質である。こいつを操る能力がある。彼は白い3対6枚の翼を持つ。第1位の一方通行に関しては説明するまでもないと思う。一方通行は覚醒した存在だ。第2位の垣根がかなうはずもない。序盤は押されるが、後半は余裕で巻き返す。しかし、ここで茶々が入る。アンチスキルの黄泉川がやってくるのだ。この隙を狙って、垣根が再起動する。だがしかし、それは一方通行を覚醒させるトリガーになってしまった。

最終的にこの騒ぎを収めるのはラストオーダー。彼女が一方通行に対して持ちうる影響力というのははかりしれない。最後に土御門が垣根から回収したとあるもの、『ピンセット』を使って『滞空回線』の情報を見てみると、最後の最後で新情報が出てくる。
それが『ドラゴン』である。
そう、この事件はここでもまだ終了していない。

ざっと15巻の内容をさらってみた。

この事件をより不可解にしているのが、どの非公式部隊もそれぞれの仮説で動いているということ。
そして、どの組織もアレイスターに一矢報いたいといった気持ちがある。
自分でBlogのために図解したりしなければ、ちゃんと把握できなかったかもと思う。

今回はいろいろキャラクターが増えたが、上条と違うのは、登場してくるキャラクターが基本的にことごとく死んでいく。上条当麻の物語は、その交友関係が広がっていくのだが、一方通行の物語は非常に乾いたものだ。そこから生まれる交友関係などない。そこが非常に対照的で面白い。

また、今回はレベル5が多く出た。学園都市内で7人しかいないレベル5だ。
今まで出ていたのは第1位の一方通行と第3位の御坂美琴だ。
今回は第2位の垣根帝督(死亡)と第4位の麦野沈利(死亡)だ。
これで1位から4位までは明らかとなったが、半分は死んだ。
なかなか惜しいものはあるが。

そして、思ったのが、アレイスターのプランは最終的にはどうなるかというのは作者のみぞ知るなのだが、
一方通行が闇から光へ戻る契機となるのは、打ち止めなのかというのは再確認することができた。
そして、垣根に一方的に痛めつけられた初春飾利が美琴、黒子にどういった扱いをされるのかが気になるところだ。
次はおそらく当麻がまた関わってくるだろう。
そして、美琴が詰め寄るシーンとかが見れそうなのかなーと淡い希望を持ってみる。

あとがきにある
「・・・あの白いの。そのうち、義賊とか名乗りそう」という一文が非常に気になる。
そんなわけで、大半を今回の事件を要約するのに使ってみました。

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とある魔術の禁書目録 第15巻 (電撃文庫 か 12-16) (文庫) 著者: 鎌池 和馬 イラスト: 灰村キヨタカ 文庫: 3... Read More

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